サスケ、カカシ、イルカ、天下の往来。




・・・何でアンタが此処に居るんだ。

何ー?居ちゃ悪いってぇの?ひっどいなぁ。

そうじゃなくて。休みの日くらい一人でゆっくりさせろ。

あ、何その言い方。オレだって別にわざと此処に居た訳じゃないのよ?

・・・・

その顔は、信用してないねお前。

しろって方が無理じゃねぇのか、どう考えても。

あーあ、先生ショック。

日頃の行いを振り返るんだな。

はいはいっと。で?サスケは?今日は何してんの?珍しいじゃない、こんなとこに居るなんて。

買い物だ。

何の?

お前には関係ねーよ。じゃーな。

冷たい、冷たいねぇほんとにお前は・・・こんな処で偶然会ったんだから、日頃世話になってる上司にお茶の一杯でも奢ろうとか思わない
訳?

あのな・・・上司が部下にたかるなよ。

じゃあ俺が昼飯奢ってやろうかー

いらねぇ。

何で?

だから、休みの日くらい一人でゆっくりさせろ。それに今日は忙しいんだ、アンタと違って。

あれー?サスケじゃないか。カカシ先生も。珍しい処で会うもんですね。

おやーイルカ先生。どうも、どうも。

何だサスケ、買出しか?

はぁ。

最近は任務が増えたから時間も無くて大変だろう。カカシ先生も買出しですか?

そんな処です。折角会ったってのにサスケってば冷たくってねーイルカ先生も何か言ってやって下さいよ。

ははは。

そうだ、折角だからイルカ先生もご一緒にどうですか昼メシ。今サスケと二人で行こうかって、

おい、俺は承諾してないぞ。

これ、上官命令ね。

お前な・・・

じゃあ、俺も断る訳にはいきませんね。

え?

だって上官命令だったら、中忍の俺も断れないじゃないですかー

あ、いえそういう意味では決して、

冗談ですよ。丁度昼時で腹も空いてるし喜んでご一緒します。折角だしサスケも行かないか?俺もお前とは久々に会ったしな。

・・・じゃあ・・・メシだけなら。

何?何でイルカ先生にはそんな素直なの!?ショックー

アンタよりは遥かに教師として尊敬出来るからな。

あ!!何!!聞き捨てならないね!!

サスケー先生嬉しいけどな、カカシ先生は忍じゃ一流なんだぞ?

忍としては一流でも人間としては三流だぞコイツは。

さ、三流・・・大体サスケ、俺のこといつまでたっても先生って呼んでくれないし。イルカ先生のことは呼ぶのにー

え?そうだったか?

あ、お前イルカ先生の前では呼んでない訳?

・・・・・

何こいつ、照れてるだけだったの?じゃあ俺のことも居ない処じゃ先生って呼んでたりし、

いや、アンタのことは呼んでない、全く。

ああ、そうだろうね、そうだろうとも。

まあまあ、さて、何処行きます?此の辺だと知ってる店はー・・・というか、カカシ先生普段食事とかどうされてるんです?

その辺の店で適当に済ませたりですかねぇ。侘しいもんですよ、独り身ですから。そういうイルカ先生は?

俺も似たようなもんです。一人だと外で適当に済ませちゃって。

・・・・・

あ、お前今、自分はこんな男にはならないでおこうとか思っただろ。

思ってねぇよ

そりゃあねーお前はねーすでにモテモテ君だもんね、その年で。

サスケは昔から女の子に人気あるもんなぁ。でも、カカシさんだってそうでしょう?

いやいや、俺に寄り付こうだなんてそんな奇特な人、残念ながら居なくてですね、

オイ、で、何処に行くのか決まったのかよ。

ああすまんすまん、何か食いたいもんとかあるか?

俺は何でも・・・

カカシ先生は?

そうですねぇ・・・じゃあ、定番ですけど一楽にでも行きますか。男三人、侘しく。

じゃあ行きますか。

はい行きましょう。

・・・・・。